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FLAT STUDIO

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FLAT STUDIO

FLAT STUDIOは作品づくりにおける新しい価値観や視点を追求・提案するアニメーションスタジオです。

2019年1月にイラストレーターのloundrawが中心となり設立したアニメーションスタジオ《FLAT STUDIO》。同年3月には小説家の佐野徹夜も参画し、”イラストレーターのアニメスタジオ設立”、”小説家のアニメスタジオ所属”など、異例の挑戦として話題を集める。2020年6月にはasano66、banishment、Merrill Macnaut、涌元 トモタカ、れおえんら新たなクリエーターの参加も発表されたこのスタジオがどこに向かうのか。《FLAT STUDIO》のプロデューサー・マネジメントの石井 龍氏に話を聞いた。

ー まず、「FLAT STUDIO」とはどういったスタジオでしょうか?

アニメーションスタジオと言いながらも、主要スタッフのほとんどはアニメーション業界に居たわけではなく、それぞれ異なるルーツがあります。例えばloundraw、banishment、Merrill Macnautはイラストレーターとしてキャリアをスタートさせてはいますが、アニメーションディレクターという一面もありますし、現実的な目標としてアニメーション映画を監督することを目指しています。佐野徹夜は小説家ですが、脚本を書いたり、原作を提案したり、《兀兀(こつこつ)》という物語創作チームを主宰したりもしています。れおえん、asano66、涌元トモタカも独自のルーツと武器を持っていますが、全体としてはビジュアル☓物語の表現を追求し、より大規模な作品を作れるような体制を目指しています。なので、アニメーション制作はひとつの目標ですね。その挑戦の意味も込めてアニメーションスタジオを標榜しています。
また、プロデューサー陣がクリエーターのマネジメントをするのもこのひとつの特徴です。クリエーターの主戦場だけではなく、幅広い挑戦をすることで結果的にスキルが向上する。そういった相乗効果を意識しているのでクライアントワークにも力をいれています。自分たちの作品づくりだけではなく、クライアントの方々とどうパートナーシップを築いていけるかも重要なんです。

ー もともとどうやって「FLAT STUDIO」が立ち上がったのでしょうか?

THINKRにloundrawが所属したのが2017年になるのですが、その頃のloundrawは卒業制作として発表した自主制作作品『夢が覚めるまで』や『君の膵臓をたべたい』『君は月夜に光り輝く』などの仕事もあり、気鋭のイラストレーターとして認知されていたんですね。節目となる個展も開催しクリエーターとして次のステップを考えたときに「新しいイラストレーター像を作ること」じゃないかと話したんです。彼自身、もともと長編アニメーション作品を創ることは目標としていましたし、今後どんな挑戦をするかと考えたときに『夢が覚めるまで』にクレジットされていた架空のアニメスタジオ《FLAT STUDIO》を実際に作るアイデアが生まれました。2018年に構想がはじまり、2019年にローンチしたという流れですね。

ー 同じスタジオに属するクリエイターを探すうえで、意識したことはなんだったのでしょうか?

“同世代感”は意識していると思います。これは年齢が近いという意味ではなく同じ方向を向いたクリエイターたち…創作に対して近い価値観を持つことが大切だと思っています。年齢でいうと佐野や僕といった年長組と20代前半のクリエーターまで10歳以上ひらきがありますしね(笑)。礼節は保ちつつも創作をするうえで年齢はあまり関係ないと考えています。
創作への向き合い方としては千差万別ですが、僕たちの傾向としてはひとつのことを追求するだけではなく、自分の軸となるスキルを持った上でいろんなことに挑戦したい人たち。雑種強勢といいますか、いろいろな業界を越境してスキルやアイデアを吸収することが成長につながると考えています。

ー loundrawさんが「短編アニメーション映画」を制作することも決まりましたが、今後「FLAT STUDIO」が目指すビジョンはなにでしょうか?

短編アニメーション映画を作ることはloundrawはもちろん、FLAT STUDIOとしても大きなチャレンジだと思っています。「FLAT STUDIO」は、あくまでアニメーションスタジオではありますが、クリエイターがステップアップする場所として、一人一人のクリエイターを最大化するための場所だとも思っています。
クリエーターとプロデューサー、マネジメントはそれぞれ求められる役割やミッションが異なるので相反する部分があるのは事実です。ですが、お互いの領域を理解することで生まれるアプローチや打開策もありますよね。例えば《FLAT STUDIO》の制作ワークフローは特殊だと言われるのですが、それもクリエーターとプロデューサーが共に考えて生み出されたものです。

アニメーション制作の特性として大きな作品を作ろうとすれば関係する方も増えますし、これからはより異なる職種・キャリアの方と協業することが業界全体として増えてくると思います。そのためにもクリエーターもプロデューサーのようなコミュニケーションが取れる。プロデューサー、マネジメントもクリエーターのように考えられることがスタジオとしての地力に繋がるはずです。
大きな物語を生み出すためにも新しい才能を見つけること、制作領域を広げることはもちろんですが、クリエーター、ファン・ユーザー、クライアントなど、立場の異なる多くのかたと関われる開かれたスタジオで在りたいですね。
もし《FLAT STUDIO》に興味を持っていただけたら、私たちが大切にする価値観…スタジオのステートメントを是非ご一読いただきたいです。